【学園もの】架空の境界【ソフトさーくるクレージュ】
「俺の『良くない噂』か……。……それで、君はどうしたいのかな?」 「先生が、放課後に学校のコを集めて……その、エッチなこと……ひどいことをしてるっ て……。」 その程度の話かと安心する反面、軽い失望を覚える。彼女も、ただの興味本位なのかと。 --- 薄暗い部屋で、女生徒が思い思いに体をくねらせている。生徒の恍惚とした顔、快感に 酔いしれる、淫らな息づかい。俺にとっては普段通りの、見慣れた光景だ。 「言ったとおりだろう? 俺は手を出さないし、触れてもいない。お互い絡むことも交 わることもなく、こうやって楽しんでるんだ……。大丈夫、手品みたいなモノさ。君も 体験してみればわかるよ……」 --- 「初心者なら、こんなものかな。まぁ、それはともかく……予想以上に楽しんでくれた みたいだね?」 「楽しんでなんか、いません……。こんなあやしげな手で、私を丸め込んだと思わない で……。勘違いしないでください。私はうれしくなんかありませんから」 ……それなら、認めさせてやろう。綺麗事を並べていても、女なんてみんな同じだ。俺 の手で、言い逃れできないほど溺れさせてやる。